ハリケーン「イルマ」がフロリダを襲う少し前、ある男性は職場の外で子猫を見つけました。
オフィスのあたりをウロウロさまよっている子猫。周りに母猫は見当たりません。
男性はこの子猫に静かに近づいてみました。子猫はちっとも逃げる様子はありません。どうやらひとりぼっちでいるのがさみしかったようです。
人なつこい猫でしたが、それでいてちょっとこわがりな猫。2~3日かけてゆっくりと男性に心を開いていきました。
やがてフロリダ州にハリケーン「イルマ」が迫っていることがわかります。男性は子猫を安全な場所で保護しなければと思い、家に連れ帰ることにしました。
実は男性の奥さんは猫アレルギーだったのですが、どうしても子猫を見殺しにすることができなかったのです。
夫婦の家でハリケーンから身を守りながら、子猫は夫婦に打ち解けていきました。
ハリケーンが過ぎ去って落ち着いてから、子猫は里親のもとに移ることになりました。
フロリダでハリケーンの被害に合わずに済んだのはこの猫だけではありませんでした。
他のところでも、小さな子猫が偶然発見されました。
車のタイヤのあたりに子猫がいるのを見つけた男性。子猫が外でひとりぼってでいるのを見て、せめてハリケーン「イルマ」が通り過ぎるまで、と思い保護して家に連れ帰りました。
この子猫も、やはり近くに母猫の姿が見当たりませんでした。ハリケーンがまもなくやってくることがわかっていたので、男性は猫を家に連れ帰り、家族と協力して子猫の世話をすることにしました。
子猫はとても幼く、体長はバナナよりも小さいくらい。
こんなに小さな子猫でも、元気に動き回りました。体は小さくても大きな声で鳴きます。男性は子猫のために哺乳瓶でミルクをやり、懸命に世話をしました。
このように自然の被害に遭わないように、今日もどこかで優しい誰かが動物たちを保護しているかもしれません。
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