5月31日、保護施設「FAACAC」に約14歳の老猫が運ばれてきました。その老猫は以前どこかの家で暮らしていた可能性があるそうです。
それから3週間後「グランマ」と名付けられた老猫は、スタッフたちのおかげで健康を取り戻すことができました。
グランマの歯はほとんどなくなっていましたが、シニア用のご飯をいっぱい食べて、毎日元気に暮らしているそうです。
グランマはとても寂しがり屋の猫で安心できる家と暖かい家族をとても望んでいました。そのためグランマは、スタッフたちや訪問者と接することに多くの時間を使っていたのです。
そんな愛らしいグランマの姿にスタッフたちは、早く彼女に家を見つけてあげたいと強く思ったそうです。
保護から1ヶ月後、ずっと里親を待ち続けたグランマの前に、デニース・リプリーという名前の女性が現れました。
そしてその瞬間、グランマの全てが変わったのです。
最初にグランマを見つけたのはデニースさんの友人でした。友人が施設に障害のある保護猫を引き取りに行った際に、グランマと出会ったのです。
友人はすぐにデニースさんに連絡をして、施設にくるように伝えました。
その後、デニースさんが施設を訪れると、グランマはとても嬉しそうに近づいてきました。そしてすぐに、デニースさんの身体にすり寄ったのです。
ふたりは一瞬で心を通わせました。そして、グランマは今までに見せたことのないほどの力で、自分の頭をデニースさんに擦りつけたのです。
その場にいたスタッフの全員が、グランマが新しい主人を決めたことを理解しました。
そして、その日。グランマは施設を旅立ちました。
家に着いたグランマは、施設で出会った時と同じように、何度もデニースさんに頭をぶつけてきたそうです。
それはまるで自分が独りではないことを確かめているようだったといいます。
そして、デニースさんへと愛情をぶつけるグランマの様子とは。
デニースさんがソファーに座ったり、ベッドで横になるたびに、グランマはデニースさんに寄り添ってきます。
もちろんデニースさんがパソコンをしている時も、グランマはいつも一緒。そして、パソコンに集中するデニースさんを心配して、休憩を促してくるのです。
デニースさんはこう語ります。
「人間同士が会話でコミュニケーションをとるように、グランマは寄り添うことで自分の意思を伝えてきます。彼女は伝えたいことがたくさんあるようで、私のそばから片時も離れようとしません」
「私はグランマの強い愛情が大好きです!」と幸せそうに話してくれました。
グランマは年を重ねた猫ですが、心の中は子猫のまま。
「グランマは私達の家に、新しい愛情とエネルギーを運んできてくれました。彼女の若さには本当に驚かされます!」
参照元:Facebook