今から数年前、アメリカ軍兵士のエドワードさんがアフガニスタンに到着した直後、生後数ヶ月の野良猫を見つけました。
その野良猫にエドワードさんはすぐに心を奪われ、猫に「マウストラップ」と名付け可愛がりました。
当時に状況をエドワードさんはこう話します。
「私は居住区域の物陰でマウストラップを見つけました。私は彼女を捕まえようとしましたが、彼女は野良としての生活が長かったため、なかなか気を許してくれませんでした。しかし、彼女の近くに食べ物を置いておくと、翌朝には綺麗に無くなっていました」
結局、マウストラップがエドワードさんを受け入れるまでには3ヶ月もかかったそうです。
マウストラップは優れた嗅覚を持っており、人間の食事の時間になるといつもひょっこりと姿を表すそうです。
「派遣先での暮らしは毎日が緊張の連続でしたが、彼女はいつも私達のところにやって来て笑顔を見せてくれました。そして、彼女が一緒にいる時は、まるで自宅にいる時のような穏やかな気持ちになりました。」
しかし、エドワードさんが派遣の任務を終了し、母国に帰るために荷造りをしていた時、マウストラップが突然姿を消したのです。
3日経ってもマウストラップは帰ってこず、エドワードさんはとても心配したそうです。
そして、その後。
「私はマウストラップが誰かに保護されたのかもしれないと思っていました。しかし、私が最後の掃除をしていると、彼女がどこからともなく現れて、近くにあったコンクリートの上に座ったのです。その後、彼女は私のリュックの上に乗って、何かを訴えかけるような目で私を見つめてきました。私はそんな彼女の姿を見て、この地に彼女を残しておくことができなくなりました。」
エドワードさんは帰国する2日前に、アフガニスタンで活動する動物保護団体「ナウザッド」のことを知りました。
エドワードさんはすぐに160km離れた保護団体の施設へと向かったのです。そして、自分が母国に帰った後にマウストラップを送り届けてもらいたいとお願いしました。
その後、保護団体の助けによってマウストラップは無事にエドワードさんの待つアメリカにたどり着きました。
そして、ふたりはついにエドワードさんの自宅で再会したのです。
そして、ふたりのその後の生活とは。
マウストラップは新しい家で先住猫に出会い、すぐに兄弟になりました。どうやらマウストラップは優しい家族と新しい環境がとても気に入ったようです。
エドワードさんはもともと、動物たちへの深い愛情の持ち主で、昔から近所の野良猫たちの世話をしたり。避妊や去勢の活動を行ってきました。
また、家猫生活が送れなそうな野良猫には、新しい里親を探してあげているそうです。
エドワードさんは話します。
「アフガニスタンで迷子だったマウストラップは、すっかり甘えん坊になりました。私は彼女を自宅に連れて帰ることができて、本当に良かったと感じています。私はこれからも犬や猫が幸せに暮らせるように、動物達の世話を続けていこうと思っています。」
参照元:Facebook