マンションの高層階から今にも飛び降りようとする男性。それを不安そうに見つめる警察官。
話によるとサンフランシスコ在住の、この男性はこの日、自動車の窃盗容疑にかけられ、逃走の末、マンションの窓から飛び降り自殺を図ろうとしていたのです。
警察官は非常階段を使って近づき、説得を試みますが、男性は窓から離れようとしません。
それどころか、彼は時間が経つにつれ少しずつ飛び降りる態勢をとりはじめたのです。
「飛び降りるのも時間の問題かもしれない」
側を通りかかる人も、心配そうな様子で男と警察官のやり取りを見守っていました。
しかし、その緊迫した状況はある1匹の救世主の登場によって一変するのでした。
その正体がこちら。
説得を始めてから3時間後。現場に1匹の猫を連れた増援部隊が到着しました。
そして、飛び降りようとしていた男は、その猫の姿を見た途端に動きがピタリと止まったのです。
なんとその猫は、男性が愛してやまない飼い猫だったのです。
飼い猫を連れてくるというのは一か八かの作戦ではありましたが、その作戦は見事に成功。
男性は猫が到着してから45分後には落ち着きを取り戻し、階段を使って降りてきたのです。
幸い体には傷一つなく、その後、男はおとなしく警察に連行されていきました。
警察の代表はこう話します。
「人間とペットの間の絆、そして愛の力を過小評価してはいけません。今回のように、ペットが一人の命を救うこともあるのです。」
参照元:sfchronicle