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悲惨な環境下で育った猫。社会性がないことから連れて行かれたある場所によって大きな転機を迎える。

悲惨な環境下で育った猫。社会性がないことから連れて行かれたある場所によって大きな転機を迎える。

2016年の1月、アメリカ・ワシントン州のとある悲惨な状態の家から猫46匹が保護されました。その中の1匹に母猫である「シンフォニー」がいました。

保護された猫たちは家が必要でした。そして、様々な施設に連絡を取ったのちにシンフォニーを含め10匹の猫たちは「Purrfect Pals」という施設に引き取られる事になりました。

シンファニーは保護された時点で出産直後だったようで、2匹の子猫がいましたが、社会性のないシンファニーは子育てもどうしていいのか分からず、さらには人間に対し酷い警戒心を抱き、全く心を開こうとはしませんでした。

いつまでもこのままではいられない。いずれは新しい家族の元で暮らしてほしいと考えたスタッフたちは、社会性を身につけるためシンフォニーを一時的にある場所に連れて行くことにしました。

その場所と言うのが、

ワシントン州では受刑者の更生プログラムのひとつに「猫を人間生活に慣れさせるためのプログラム」というものがありました。共同生活を送ることにより、受刑者のためにもなり、同時に猫の為にもなるプログラムです。

シンフォニーはその施設へ一時的に送られ、暫く受刑者と共に生活を送ることになりました。そして、プログラムは大成功します。

数ヶ月の月日を過ごした事によって、シンフォニーは新しく里親を探す準備に入ることが出来たのです。

そして、日は変わりクリスマスになりました。施設のスタッフの1人のリアさんは連休を取るのと同時にシンフォニーを一緒に連れて帰り、面倒を見る事にしました。

その際、シンフォニーの面倒を見ていた受刑者からの手紙を読みました。すると、そこにはシンフォニーの好きなおもちゃの事や遊ぶのが大好きな事、どれほど受刑者に愛され、楽しい日々を送っていたかということが書かれていました。

そんな手紙を読んでいると、尚更シンフォニーに新しい家族が必要な事がわかりました。

その後、リアさんを迎えに来た夫のラリーさんがシンフォニーを抱き上げると、スタッフたちが驚きの光景が目に飛び込んできました。

初めて会ったふたりのはずなのに、シンフォニーはラリーさんの首に腕を回し抱きついたのです。

「シンフォニーが家族を選んだ!」と誰もが思ったそうです。

リアさんもその光景をとてもうれしく思い、一時的ではなく、その場で里親の書類にサインして一生の家族になることを決断。その日を最期に施設を離れ、今はリアさんラリーさん夫婦の元で幸せに暮らしているそうです。

参照元:lovemeow

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