アメリカのオハイオ州にある動物保護団体「SCOOP」にある日、1匹の猫が運び込まれました。
その猫は口の骨が折れており、顎もぶら下がった状態だったといいます。飼い主から虐待を受けていたこの猫は、とても痛々しい姿をしていました。
そして「スウィーティー」と名付けられた猫は、自分の口でまともにご飯が食べれるはずもなく、10日もの間、何も口にすることができませんでした。
保護団体のスタッフは、すぐに衰弱したスウィーティーの口の手術を行いました。小さな顎を35針も縫わなければなりませんでしたが、手術は無事に成功。
しかし、当分は口にひどい痛みを伴うため、まだご飯を食べることはできない状態。
しかし、スウィーティーは口の激痛に耐えながら、必死に食べようとするのです。なぜそこまで食べようとするのだろうか。その理由が明らかになりました。
手術が終わった1ヶ月後。
手術が終わった1ヶ月後にスウィーティーはなんと子猫を出産したのです。激痛に耐えながらも栄養と摂ろうと必死だったのです。
しかし子猫は、スウィーティーのお腹の中では十分な栄養を取れてはいませんでした。スウィーティーの母乳が出なかったことも影響し、生まれてから10日が経過しても体の大きさは4cmほどにしかなりません。
その後も細心の注意を払いながら、子猫の看病は続けられ、その甲斐あって子猫の体は少しずつ大きくなり、スウィーティーに見守られながらすくすくと成長していきます。
子猫は「ジャックス」と名付けられ、ジャックスは同年代の猫と比べ体は小さいですが、元気に成長していきました。
スウィーティーは出産後に、さらに2度の手術を受け、順調に回復。保護当時と比べると見違えるほど良くなっていきました。
2匹の猫がここまで回復したのは懸命に治療に当たったスタッフと、我が子を守るため、痛みに耐えながらも治療を受けたスウィーティーだったからかもしれません。
参照元:Facebook