衰弱した状態で発見され、その後、死亡したクジラの胃から大量のゴミが。深刻な海洋汚染とは。

衰弱した状態で発見され、その後、死亡したクジラの胃から大量のゴミが。深刻な海洋汚染とは。

人間が生産・消費するプラスチックが原因で海が汚れ、海洋生物の命が脅かされている。

このほどマレーシアの国境に近いタイ南部の運河で衰弱した1頭のクジラが発見され、その後死んだ。解剖したクジラの胃からは、80枚以上のプラスチック袋が出てきたという。

5月28日、マレーシアの国境近くにあるタイ南部ソンクラーの運河で、1頭のクジラが衰弱した状態で海に漂っている姿を地元住民が発見した。

クジラはオスの小柄なゴンドウクジラで、連絡を受けて救助に駆けつけた政府派遣の獣医チームや地元のクジラ保護団体メンバーらが投薬を行ったりと懸命の治療を試みたものの、クジラは6月1日に5つのプラスチック袋を吐き出し、その日の午後に死んでしまった。

この出来事をFacebookのクジラ保護団体アカウント「ThaiWhales」に投稿した「Marine and Coastal Resources Department(タイ沿岸海洋資源局)」スタッフによると、クジラは体内にあるゴミ袋を吐き出そうと激しくもがいていたことが明らかになっている。

その後、クジラの胃の中から80枚もの袋が発見されたことから、スタッフは「おそらく海に漂うプラスチック袋を餌と勘違いして食べてしまったのだろう。

しかしそのゴミ袋が原因でクジラは弱り、餌を獲ることができなくなってしまったようだ」と話している。

クジラの胃の中のゴミ袋は、

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