地球温暖化によって、世界中で異常気象や環境変化が起き、問題となっていますが、アフリカでは干ばつと砂漠化が進み多くの野生動物たちが息絶えて犠牲となっています。
そんな厳しい状況をなんとかしようと1人の男性が立ち上がりました。その男性は毎日2時間もかけて、1万リットル以上の水を動物たちに届けているのです。
アフリカのケニアに住むパトリック・キロンゾ・フワルアさんこと「ウォーター・マン」は、毎日2時間以上もかけてツァボ・ウェスト国立公園へと向かい、約1万リットルもの水を届けています。
地元の村で豆を栽培しているという彼は、年々降雨量が減りつつあるケニアで、野生動物が十分な水を得られていない状況を無視できず、行動を起こしたのです。
パトリックさんが、たっぷり水が入ったタンクを搭載したトラックで国立公園にたどり着くと、ゾウやシマウマが水たまりに集まりってきます。
パトリックさんは「まるで動物達は水の匂いが分かっているかのようだ」と語っています。
時には、500頭ものバッファローが水たまりの周りで待っていたこともあるそうで「水を届けないと野生動物たちが死んでしまう」と厳しい状況を語っています。
そして、パトリックさんの熱い想いが奇跡を起こします。
そんなパトリックさんの熱い想いが国立公園を訪れた数人のアメリカ人女性の心を動かし、彼女たちはネットで資金を募るサイト「GoFundMe」で「毎日野生動物に水を届けるパトリックさんを助けてほしい！」と呼びかけました。
すると、現時点で10万ドル(約1130万円)もの募金が集まり、この資金によって、より多くの水をより多くの動物たちに届ける事ができるようになりました。
たった1人で行動を起こし、待っている動物たちのために頑張るパトリックさん。この活動への協力がより多くの人に届き、より長く続くように祈っています。
参照元：boredpanda