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2017年冬のある日、アメリカのイリノイ州にある動物保護シェルターに1匹のメスのピットブルが連れて来られました。犬の名前はロキシー。
ガリガリにやせ細り、体のあちこちにひどい皮膚炎を起こしていました。
獣医が診断したところ、皮膚炎の原因は長い間、尿などで濡れた新聞紙かタオルなどの上に寝ていたためと思われました。飼い主によって適切な世話をされていなかったことは明らかでした。
シェルターのスタッフであるブリジットさんが語ったところによると、ロキシーを預けにきた飼い主から出た言葉にとてもショックを受けたといいます。
「この犬はもう使いものにならないから」
ロキシーはドッグブリーダーによって飼われていた犬だったのです。数回の出産をさせられた後、ろくに世話もされずにひどい虐待を受けていたと思われます。
体だけでなく心にも深い傷を負ったロキシーは、シェルターに連れて来られた時、ひどく怯えて誰とも目を合わせようとしませんでした。
それから数週間、
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