フロリダ州に巨大なハリケーンが接近していることが分かった日のこと。
フロリダに住むダラ・エカートさんは、自分が避難することよりも真っ先に動物たちのことが心配になりました。
彼女は「Friends of Strays Animal Shelter」という動物レスキューグループの一員なのです。
ダラさんはこう話します。
「こまめにハリケーン・イルマの情報を確認していましたが、私たちが住んでいるところに直撃するのが明らかだったので、ハリケーン時のプロトコルに従って厳重に警戒して行動することになりました」
レスキュースタッフたちは別の場所に避難するか、または家の中で安全を確保する人がほとんどだったのですが、ダラさんと夫のグレッグさんは違いました。
シェルターにいる保護動物たちを置いていくことはできなかったのです。
「ハリケーンが近づくつにつれ、動物たちのことが気になって仕方がありませんでした。ただの雷でもパニックになるのに、今回のような大嵐を動物たちだけで乗り切れるとは思えなかったのです」
ハリケーンが本格的に街を襲う前に、ダラさん夫婦はレスキューグループの全ての動物をシェルターに集めました。
総勢105匹の猫や犬がいたそうです。
「洪水の危険性があったので、動物たちは2階のケージに入れました。また、停電になったときのために、十分な燃料が備蓄されているかどうかを確認しました。」
ダラさん夫婦は、嵐の中でも動物が不安にならないように最善を尽くしました。
夫婦二人だけで世話をするには105匹というのはあまりにも多すぎましたが、ダラさんとグレッグさんは常にエサや水を補給し、トイレも清潔に保ちました。
賢い二匹の犬も夫婦をサポートしてくれました。
「私たちは数時間ごとにすべての部屋を見回りに行き、動物たちに語りかけました。嵐でパニックにならないよう、落ち着かせるためです」
たまに動物たちをケージから出してやると、こんなふうにストレッチをしていました。
夫婦のおかげで、動物たちは無事にハリケーンの危機を乗り切ることができました。
そしてその後、夫婦にとって嬉しい出来事が。
その後多くの動物たちが良い里親が見つかり、新しい家へと移っていったのです。
「現在35匹の猫と3匹の犬がいますが、ハリケーン「イルマ」の被害に遭った動物たちも受け入れているので、もうすぐ許容数に達してしまうと思います」
「順調にこの子たちの里親が見つかることを願っています。また、どこかで不幸な目に遭っている動物たちをこれからも保護したいと思っています」
参照元:lovemeow