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富士宮市の住宅でトイプードルとみられる小型犬88匹を飼育する女性が自力での管理が難しくなったとして飼育を断念し、県と同市、動物愛護団体、静岡市獣医師会が22日、連携して、うち32匹を救出した。8月中に残りの犬も保護し、新たな飼い主を探す。
県衛生課によると、女性宅でペットとして飼われていた犬が繁殖した。富士宮市が近隣住民から異臭や騒音の苦情を受けて改善を指導したが、女性は管理ができないとして飼育を諦めた。頭数が多く行政の保護施設の収容数を超えるため、県は同獣医師会を通じてボランティアに協力を呼び掛けた。
22日に保護した32匹は静岡市駿河区のふくろう動物病院(鈴木淑剛院長)に運ばれた後、一時預かりを申し出た獣医師やボランティアら有志に引き取られた。運び込まれた犬は3~8歳程度で、健康状態は比較的良好とみられるという。
同動物病院には既に、SNSを通じて事情を知った全国各地の人から新たな飼い主の申し込みの電話が相次いでいる。残った犬も近日中に一時預かりをする予定で、いずれも新たな飼い主が見つかる可能性が高いという。鈴木院長は「終生面倒を見る覚悟を決め、愛情を注いでいただける方を見つけたい」としている。
関係者は近く会合を持ち、飼い主決定の方針や今後の対応を調整する。同動物病院ではフェイスブックを通じて情報を発信している。
参照元:静岡新聞アットエス
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