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漁船から転落した犬。「もう生きてはいないだろう」と誰もが諦めた5週間後、無事に発見され保護される。

漁船から転落した犬。「もう生きてはいないだろう」と誰もが諦めた5週間後、無事に発見され保護される。

漁船から太平洋の海原に落ちてしまったジャーマンシェパード犬。誰もが「もう生きてはいないだろう」とあきらめていたのでした。

アメリカ海軍サンクレメンテ島訓練場はカリフォルニア州サンディエゴから120キロ北西に位置する場所にあります。

1歳の雌のジャーマンシェパード「ルナ」が漁船から落ちたのは、その訓練場から2マイル(約3.2キロ)付近の場所。

ルナの飼い主で漁師のニック・ヘイワースさんはサンディエゴ港の対岸にあるコロナド海軍基地に助けを求めました。

しかし2日間にわたってサンクレメンテ島を中心に捜索を続けたものの、ルナを見つけることはできなかったのです。

海軍の広報担当者サンディー・デマニクさんはこう話します。

「ヘイワースさんから“ルナは泳ぎが得意なので90%の確率で岸に向かったはず”と伝えられていました。でも1週間が過ぎ、もうルナの生存はないだろうとあきらめていました」

しかし、その5週間後。

5週間後、サンクレメンテ島に訓練にやってきた海軍スタッフは驚きの発見をしたのです。

なんと1頭の犬が道路脇でしっぽを振り、スタッフを出迎えたのです。

「飼い犬などいないはずの島に突然犬が現れたのですから、スタッフは驚いたようです。でもこの犬こそ捜索願が出ていたあの“ルナ”だと気づき、すぐ飼い主のヘイワースさんに電話を入れました」

こう話すデマニクさん。

ルナが発見されたことを聞いたヘイワースさんは、喜びのあまり飛び上がって喜んだといいます。

保護されたルナは栄養不足ではあるものの健康状態は良好。

デマニクさんは「エルニーニョの影響で悪天候が続く中、ルナは何とか岸まで辿り着きネズミを捕まえてしのいでいたと思われます」と話しています。

ルナのチャコールグレーの体は島の土の色と似ているため、最初の捜索で見つからなかったのではということです。

1か月前に「ルナがいなくなって寂しい」とフェイスブックに投稿していたヘイワースさんですが、16日には「ルナが帰ってくるなんて、言葉が見つからない。“ルナはいつだって戦士だ”とわかっていたけどね」と新たなコメントを綴っています。

参照元:abcnews

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