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ブラジル南部の都市、サン・レオポルドにあるガソリンスタンドには、いつの頃からか3匹の犬が訪れるようになりました。
この3匹の名前は「マーマデューク」「マノ」「トラキナス」で、家もない彼らの路上生活がどうやって始まったのか、最初から3匹が一緒だったのか、彼らの過去を知る人は誰もいません。
ただ唯一、確かなことは、ガソリンスタンドの夜警を頼まれていた人に懐いていたこと。エサをもらったり、一緒に遊んでもらったりしていたのでしょう。
3匹はいつも一緒にガソリンスタンドに訪れる仲良しトリオでした。しかし、ガソリンスタンドのオーナーは、彼らを迷惑がって特に可愛がることはなかったそうです。
そして、そんな折、ガソリンスタンドのオーナーは、スタンドを売りに出すことにしたのです。
新しいオーナーが見つかり次第、スタンドを引き継ぐ際に前のオーナーはこう言いました。
「どうせ、エサをくれる夜警さんがまだいると思ってずっとここに来るだろうが、3匹の犬のことは放っておいていいから」
しかし、新しいオーナーはそんな話を一切無視。まるっきり逆のことをしたのです。
それは、3匹に名前を与え、写真入りのネームプレートと首輪、さらにはそれぞれの犬小屋を用意したのです。
そこで初めて3匹は「マーマデューク」「マノ」「トラキナス」と名前をつけてもらったのです。そして、新オーナーは彼らを警備員として雇うことにしたのです。
おそろいの小屋の中には、ふかふかの布団も入っています。家も仕事も手に入れた彼らは、もうホームレスではありません。
そして、その後の彼らの生活と、周りからの反応とは。
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