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動物保護施設で働く女性が、目の前で安楽死されていく動物たちに耐えかねて迎えた悲しい最期

動物保護施設で働く女性が、目の前で安楽死されていく動物たちに耐えかねて迎えた悲しい最期

台湾の動物保護施設センターの管理者として働く31歳の獣医師の女性。名前は「簡稚澄」さん。

簡さんは自殺という形で人生の幕を閉じてしまいました。

学生時代から成績も良く、動物たちが大好きな獣医だった簡さん。周りの人たちからは「動物たちにとても優しくて、プロフェッショナルな人」として認められていました。

しかし、彼女の勤める保護施設は、動物の過密問題のため2年間で700匹もの犬たちを処分しなければなりませんでした。

そして、彼女は700匹の犬たちを安楽死させたのでした。

愛情を注いできた犬たちを、自らの手で安楽死させなければならない苦しさに、彼女は毎日に悩まされていたそうです。

いくら施設で保護している犬とはいえ、日頃から体調管理をして、ご飯をあげて、お世話をしてきた犬たちは、もはや家族同然。

落ち込む毎日の中で、簡さんは次々と死んでいく犬たちをなんども抱きしめていたそうです。

そして、簡さんをさらに追い込む出来事が。

簡さんは、2年間で700匹の犬を殺したとして、動物権利活動家などから「美しき死刑執行者」「美しき屠殺人」などと厳しく批判されるようになったのです。

処分したくて処分しているわけではありません。全ての犬が助かると信じ、日々お世話をしてきた簡さん。

動物の過密問題に、そして自分の無力さに簡さんは人一倍憤りや悔しさを感じていたに違いありません。しかし、立場上その子たちが殺されていくのを、何もできずに見つめることしかできません。

日に日に思いつめていった簡さんは、犬に投与してきた安楽死の薬を自らに投与し、昏睡状態に陥りました。

そして、2015年5月12日。病院で息を引き取ったのです。

あまりに悲しいこの事件。人間によって捨てられた動物たちをお世話していた簡さん。そして、簡さんも人間によって追い詰められていったのです。彼女が思いつめていた日々を思うと悲しくてなりません。

参照元:dailymail

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