ヒューゴは一度見捨てられるような犬には見えませんでした。しかし、実際に生後4週間のこの子犬は捨てられてしまったのです。
捨てられていたヒューゴを発見した人々は、彼が歩けない病気だとわかったブリーダーが捨ててしまったのだろうと推測しています。
幸運なことに、捨てられた後にヒューゴを見つけた人たちは、彼をしっかりお世話しようと決心している人たちばかり。
まず初めに、Fulton County Animal Servicesのマネージャーのアンドリューさんが、ジョージア州の公共動物保護施設は、子犬の保護には適していないことを発見しました。
そして次に、Fulton County Animal Servicesの創設者のジョイソンさんが、アンドリューさんが連絡を受け、ヒューゴを引き取ることを決めました。
それからThe Tucker Farmという障がいをもった動物たちでも、楽しく行きていられる施設を所有している家族が、ヒューゴの世話をすることを引き受けました。
「私は休暇中でしたが、この依頼を断ることはできませんでした。」
The Tucker Farmのオーナーのエリザベスさんは語ります。
「ヒューゴの身体はノミに覆われていましたし、彼は歩けないイヌでした。」
ヒューゴは歩けない症状の珍しい先天性な遺伝子病を持っていました。エリザベスさんは、当時の状況をこう説明します。
「私たちは、このような症状の子イヌを、リハビリしたことはありませんでした。彼が本当に歩けるようになるかどうか、不確かでした。でも、やれるだけのことはやってみようと決めたのです。」
歩けるようになるため、ヒューゴは定期的な足のマッサージと、ウォーターセラピーを受けるようになりました。
「彼ははじめ、とても緊張していて、生活の変化についていけてないようでした。」
エリザベスさんは語ります。
「私の想像の限りですが、彼は兄弟と離されたんでしょうね。」
しかし、幸運なことにヒューゴには新しい仲間ができたようです。
そして、3歳になるアドリンちゃんと、1歳半になるジェーンちゃんがヒューゴのお世話に熱心でした。
アドリンちゃんたちは、ヒューゴのお世話を長年続け、彼がギブップしそうな時は励まし続けました。
エリザベスさん一家のところに引き取られてからわずか数週間で立つこともできなかったヒューゴは、ヨロヨロしながらも歩くようになりました。
そして、一度は捨てられてしまったヒューゴは家族の温かさを感じているのです。
エリザベルさんは、「彼はもう最初の時とは全く違う犬のようです。元気にあふれ、自分で歩こうとしています。」といいます。
しかし、ヒューゴの冒険はまだ終わったわけではありません。ちゃんと歩けるようになると、新しい家族探しの旅にヒューゴは出るのです。
参照元:thedodo