アメリカのニューヨークで18歳の女性が彼氏の飼い犬であるピットブルを連れ夜の公園を散歩していました。
すると、その女性が暴漢に襲われかけるという恐ろしい事件が起きました。
しかも運悪く、彼氏は家におり助けることができません。しかし、この危機を救ったのが、その時一緒に連れていた飼い犬のピットブルだったのです。
夜の10時にアメリカ・ニューヨークのブルックリン・レッドフックにある公園で事件が起きました。
ブルックリンは、アーティストが多く移り住んでおり、おしゃれな雰囲気がある比較的高級なエリアです。レッドフックは治安の悪いブルックリン北部に比べ、さほど危険ではないのですが、夜間は暴力犯罪などに巻き込まれる可能性もわずかながら残された地域です。
18歳のマヤさんは、彼氏のカルロスさんの愛犬のピットブルの「アポロ」を連れて夜の公園の散歩を楽しんでいました。
夜の公園でマヤさんは、ヘッドフォンで音楽を聴きながら、アポロのリードを外して遊ばせていました。
すると突然、マヤさんのヘッドフォンが外されたのです。マヤさんはてっきり彼氏のカルロスさんが公園に来て、からかって外したのだろうと考えました。
そして振り向くと、恐ろしいことに彼女のヘッドフォンを外したのはカルロスさんではなく、まったく見ず知らずの男性だったのです。
その男性はマヤさんを地面に押し倒したかと思うと、彼女のズボンを脱がせようとしました。
あまりに突然の暴漢の出現に、マヤさんは恐怖で身動きすることができまあ戦でした。こういった状況で「犯人の顔をじっくり見たら殺される」と聞いたことのあったマヤさんは、ひたすら目を固く閉じていました。
広い公園の片隅で彼女の身に起きている危機を、部屋にいた彼氏は気付くはずもありません。マヤさんは必死に抵抗しながら、アポロが助けに来てくれることを祈ります。
そしてその瞬間。
わずか生後5ヶ月のアポロが暴漢の足に噛み付いたのです。アポロはマヤさんを助けることに必死で、その牙を暴漢から抜こうとしません。
アポロが暴漢の足を噛んでひるませている間に、マヤさんは急いでその場から逃げました。
その様子を確認したアポロは、暴漢の足からようやく口を放します。暴漢はその場から一目散に逃げ去り、マヤさんは危機から免れることができたのです。
マヤさんはアポロを連れてすぐに彼氏の待つ部屋へと戻りました。事情を聞いたカルロスさんの姉であるディスティニーさんと一緒に地元警察に行き、このことを報告しました。
しかし、犯人は未だに見つかっていないとのこと。
その後、メディアからの取材に対し、ディスティニーさんは「私はそこにいませんでしたが、アポロはだからこそ助けることができたんだと思います。」と勇敢なアポロを褒めました。
カルロスさんの母親のソニアさんも「マヤさんが無事に逃げられたのはアポロのおかげ。飼っていて良かったです。」と、心境を語っています。
さらにソニアは次のように語ります。
「当初、ピットブルを飼うことは望んでいませんでした。しかし今は違います。アポロはマヤさんを救ったヒーローですから。もちろん、彼女がそんな辛い体験をしたことは悲しいですが、少なくともアポロがいたからこそ逃げることができたのです。」
参照元:nypost