インドのある動物救済施設へとやってきたのは犬の「ジェレミー」。その姿をみた全員がショックを受けました。
車と接触してしまったらしいジェレミーの怪我は、今まで見てきたどの交通事故の被害よりもとてもひどいものでした。
まず一目見ただけでわかる全身血まみれの姿。口元は自分の皮膚を突き破って歯が飛び出していました。さらに足も負傷していたのですが、右前足は骨が折れて皮膚から出てきてしまったいる状態だったのです。
これほどの怪我を負わせたのですから、自動車はかなりのスピードが出ていたことでしょう。
すぐさまジェレミーの治療は行われました。
全身血まみれの様子から、小さなものから大きなものまで全身傷だらけだったのはいうまでもありません。
その後、手術が行われました。
骨が飛び出ていた右前足は骨が粉砕していた状態で、もう今までのように機能する可能性はなく切断を余儀なくされました。
片足を失ったものの、手術は無事に終了。
しかし、あのひどい事故によって壊れてしまい失ったものは前足だけではありません。
施設にはジェレミーを暖かく迎え入れてくれる犬たちがたくさんいました。しかし、ジェレミーは全く関心を寄せず心が壊れてしまったようだったそうです。
人間と同じで、心の傷はすぐに癒えることはありません。もちろん、必ず癒えるという保証もありません。それでもスタッフは愛情を与え続け、時間をかけジェレミーと接していきました。
そして時間をかけて接した結果、ジェレミーが全く別の犬のような笑顔をスタッフに見せる様子がそこにはありました。
スタッフや仲間の犬たちの優しさや愛情によって心身ともに傷ついたジェレミーが少しずつ心を開き、そして片足の生活にもだいぶ慣れ走り回れるようになったのです。
ジェレミーは現在もスタッフと仲間たちとともに施設で体の様子を見ながら元気に生活しているそうです。
参照元:YouTube