闘犬の噛ませ犬だった1匹の犬。右耳と顔の右半分が削ぎ落とされた状態で保護される

闘犬の噛ませ犬だった1匹の犬。右耳と顔の右半分が削ぎ落とされた状態で保護される

アメリカのフロリダ州の動物病院に1匹の雌犬が運び込まれました。名前は「アビゲイル」。3歳のピットブルミックスです。

保護された当時、アビゲイルは生死をさまようほどの大怪我を負っていました。右耳はなく、顔の右半分が削ぎ落とされているという状態でした。

おそらく彼女は闘犬用の犬を飼育する場所で、他の凶暴な犬たちの噛みつき用のおとりにされていたようです。

顔半分を食いちぎられていたアビゲイルは傷口から感染症を起こし、体にはダニが発生して悪臭を放っていました。多くの動物たちを見てきた獣医も、彼女は今まで見た中で最悪の状態だったといいます。

闘犬用として盗まれたアビゲイルはそのおとなしい性格から闘犬に向かなかったため、飼い主によって他の犬の噛ませ犬のおとりにされてしまったのではないかというのです。

アビゲイルはしばらくの間、傷口の包帯を毎日交換しなくてはなりません。彼女を保護した動物保護団体のヴィクトリアさんは、そんなアビゲイルのために特製の帽子を用意。

この帽子は傷口を保護することができるだけではなく、彼女の可愛らしさを引き立てるアクセサリーとしても役立っています。

カラフルな帽子をかぶったビゲイルは、なんだか嬉しそうな表情を浮かべます。



医師たちの懸命な治療のおかげで、アビゲイルは少しずつ回復。

退院したあとは、ヴィクトリアさんが世話をすることになりました。十分に体力が戻ったら、正式に里親を探し始めるとのこと。

ヴィクトリアさんによると、闘犬はフロリダ州だけではなくあらゆる場所で行われており、その犠牲になる犬もまだまだたくさんいます。

ギリギリのところで救われたアビゲイルですが、もし救出が遅れていたら命は失われていたことでしょう。

ヴィクトリアさんのところで暮らすアビゲイルが、早く回復し永遠に安心できる場所を手にいれることを祈っています。

参照元:Facebook

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