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「犬捨て公園」と呼ばれている公園に捨てられた犬たちを救う活動をする女性

「犬捨て公園」と呼ばれている公園に捨てられた犬たちを救う活動をする女性

アメリカ南部に位置するテキサス州・タラント郡フォートワース市に「犬捨て公園」と呼ばれているエコー湖公園があります。

フォートワースの治安は悪く、全米でも危険な都市ワースト20位以内に入っているほど。

周囲を住宅街に囲まれたこの公園には毎日のように犬が捨てられ、酷いケースでは公園内で犬を虐待している人間の姿も目撃されています。

この公園のすぐ横には南北の都市を結ぶ、サウス・フリーウェイが走っており、そんなことも、ここまで犬の遺棄が増えている原因なのかもしれません。

本来であれば行政や警察がこうした動物の遺棄事件をしっかりを管理するべきですが、この公園を所有・管理するのはタラント郡で公園の場所そのものはフォートワース市警察の管轄のため、スムーズな対応ができずとても悪循環です。

行政がこんな状態なため、捨てられた犬は増え続けるばかり。

この状況を見かねて立ち上がったのが、同市に住むジュディー・オブレゴンさんという女性でした。

ジュディーさんは心無い人間によって捨てられた犬を保護するため毎日2回、この公園に通い続けています。

怪我をしている捨て犬。まだ幼い子犬。虐待を受けて傷を抱えた犬たち。

捨て犬がいないか公園以外の道端なども入念に確認します。被毛がボロボロのこの犬は住宅街近くの空き地にいたところを保護されました。

この犬は背中やお尻などあらゆる場所が脱毛していました。

不法投棄されたゴミ山で動いていたのはまったくオッパイが張っていない母犬でした。しかし、赤ちゃんの姿が見えなかったため、ジュディーさんは藪の中を必死に探しました。

そして。

そしてようやく1匹だけでしたが、母犬の赤ちゃんを発見。しかし、母乳があまり出なかったためか、非常に痩せていました。

この親子は母犬に「Future」、子犬には「Hope」と名前がつけられ施設内で回復するまで飼育され、現在は里親の元で元気に暮らしています。

この公園内で動けなくなっているところを発見されました。

獣医の診断によると、車から投げ捨てられたことによる骨折が原因で動けなくなっていたそうです。

ジュディーさんは2010年に「TAO Animal Rescue」という保護チームを立ち上げて以来、ボランティアのメンバーの力を借りて何百匹もの犬を保護し譲渡する活動を続けています。

こうした活動に地元メディアも注目。涙ながらに「動物虐待や遺棄をしてほしくない」と訴えました。

彼女の活動はとても素晴らしく勇気ある行動です。しかし、根本である蛇口(遺棄する人、捨てる人たち)を閉めなければこの問題は解決しません。

悪循環である環境をできるだけ早く解決し「犬捨て公園」と呼ばれることのないよう強く望みます。

参照元:Facebook

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