イギリスの南西部に住むマーク・ウッズさんの愛犬「ウォルナット」は、18歳の老犬であり、重い病に苦しんでいました。
ウッズさんは、そんなウォルナットを楽にしてあげたいと考え、身を切る思いで安楽死を選択します。そして、最期に楽しい思い出を残してあげたいと、Facebookにこう呼びかけました。
「とっても悲しいことだけれど、ウォルナットの安楽死が11/12に行われることになりました。
9時30分から、ウォルナットが大好きなポーズビーチで、”最期の散歩”をしたいと思っています。
犬を愛する人、犬を飼っている人、友人たち……どうかみんなで、ウォルナットを祝福し、一緒に散歩をしてやってくれませんか？
彼は18年もの間、私たちを愛し続けてくれ、そして今、永遠の眠りにつこうとしています。
土曜日に、皆さんとお会いできることを楽しみにしています」
この投稿はたくさんの共感を呼び多くの人にシェアされました。
そして当日。ウッズさんとウォルナットが海岸にやってくると、そこには驚くべき光景が広がっていたのです。
多くの仲間に囲まれながらウォルナットを大切に抱きかかえるウッズさん。
Mark Woods says a huge thank you to hundreds of people who turned out to walk with him & Walnut today on their last stroll #walkwithwalnut pic.twitter.com/tbDKfogG70
— Heidi Davey (@HeidiDavey) 2016年11月12日
#WalkWithWalnut it was an honour to be there with you 🐶 pic.twitter.com/mWiwCm2EUi
— Visit Cornwall (@ILoveCornwallUK) 2016年11月12日
そしてその日の夕方にウッズさんはFacebookにこのような投稿をしました。
「ウォルナットは今日の午前11時56分、私たち家族と3匹の犬が見守るなか、永遠の眠りにつきました。
私の腕の中で、安らかに亡くなりました。
私は、家族とウォルナットをサポートしてくれたすべての人々に感謝しながら、この投稿を書いています。
今朝、”最期の散歩”のために集まってくれた何百人の人々、そして、その場には来れなくてもウォルナットのことを考えてくれながら、愛するペットを散歩に連れて行った世界中の人たち。
本当にありがとうございました」
苦しみから救って上げるために選択した安楽死。そして1日や2日で導き出した答えではないこの決断。ウッズさん家族と過ごせたこと、最期に大好きなビーチでみんなで散歩できたこと。ウォルナットはきっとウッズさんの愛が伝わったことでしょう。
参照元：abc.net