写真に写るこの犬の飼い主は、2014年に交通事故でこの世を去ったのです。
車による事故で、この世を去った飼い主が戻ってくることをひたすら信じて待ち続けて、1年以上になります。
自然愛好家たちがこの犬を助けようと、この場所から移動させようと試みたものの、犬は頑なにこの場所にとどまる態度を見せるのです。
ここはシベリア。氷点下-5℃にもなるこの寒さの中、道路脇で佇む犬にとってはとても厳しい環境です。
そこで人々の協力もあり、この道路脇に小さな犬小屋が設置されることになりました。そして、そこでエサを与えたりすることで、この犬を見守り続けていたのです。
ところが。
ところが、その犬小屋があまりにも道路に近かったため、トラックに衝突され破壊してしまいます。新たに別の場所に犬小屋が作られますが、その犬小屋にとどまることなく、やはりこの場所に戻ってくるのです。
同じ場所から動こうとしないこの犬は、自分の命が尽きるまで飼い主を待ち続けこの場所にいるのでしょうか。
車通りもあるこの場所で危険が多い中、人々に見守られながら、今日も同じ場所で待っていると考えると胸が締め付けられます。
いつか、この犬が新たな道に進める日がくることを願っています。
参照元:dailymail