写真に写る黒い犬の名前は「ネガオ」。8ヶ月前んネガオは最愛の飼い主を失ってしまいました。
実は、ネガオの飼い主さんはホームレスの男性で、感染症にかかり救急車で運ばれました。飼い主さんを運ぶ救急車を必死に追いかけるネガオ。しかし、感染症が致命傷となって男性は亡くなってしまったのです。
ネガオもまさか、この日が飼い主さんとの別れになってしまうとは思っていなかったことでしょう。
ネガオは「ここで待っていれば大好きな飼い主さんとまた会えるはず」と救急車の搬送口で飼い主さんを待ち続けたのです。
ストレッチャーに乗せられた飼い主さんが、この建物に間違いなく入っていくのをネガオは見ていました。
「今日はきっと飼い主さんが出てくるはず。今日は。今日は」と飼い主さんが出てくるのを毎日待ち続けるネガオ。
そして時間だけが過ぎ、実に8ヶ月という長い間、病院の敷地内で過ごしていたのです。ネガオは救急車が搬送されるたび、ストレッチャーに乗っている人が飼い主さんではないかと確認します。
病院のスタッフは8ヶ月もの間、ネガオを放っておいたわけではありません。すぐにネガオの存在に気づき、日々、水やエサを与え飼い主さんはもう帰ってこないことをネガオに伝えていました。
そして、スタッフは里親を探し、ネガオを託したのですが、すぐに脱走してしまいまた病院の敷地に戻ってしまったそうです。それも2度も。
もうこれ以上、ネガオを里親さんに引き取ってもらっても、再び元の飼い主を求め脱走してしまうだろうと考えたスタッフは、地元の動物保護団体に相談します。
その結果。
ネガオには里親を探すことはやめ、寝顔が病院の敷地内にいる限り病院のスタッフたちが面倒をみるということに決めました。
そして、ネガオがいつでも健康でいてくれるよう、定期的な健康診断と敷地内での散歩をすることに。
その後、ネガオはこの病院の公認犬となり、病院スタッフや訪れる人々から愛されています。
最愛の飼い主さんを亡くし、待ち続ける病院で人々に愛されるネガオ。彼の心に中にはずっと大好きな飼い主さんがいるでしょう。
参照元:Facebook