Petfun | 動物やペットに関する情報サイト

ピットブルと誤解され強制連行された犬。その先に待つ殺処分。家族が懸命に声を上げた結果、世界が動く

ピットブルと誤解され強制連行された犬。その先に待つ殺処分。家族が懸命に声を上げた結果、世界が動く

北アイルランドで暮らしているレオナード・コリンズさんとジョアン・メドウズさんは2歳の愛犬「ハンク」と暮らしていました。

2016年の7月14日に仕事先から自宅に戻ると、ハンクに姿がどこにもなく、あったのは1枚のメモ。そこにはこう書かれていました。

通報により、ピットブルを強制連行した

北アイルランドでは、ピットブルが危険犬種だとしていされており、飼育することは許されていません。しかし、ハンクはスタッフォードシャー・ブル・テリアとラブラドールのミックスにもかかわらず、警察官と犬監督官によって強制的に連行されてしまったのです。

ハンクの用紙がピットブルに似ていることから、近所の人が通報したのです。そして、強制連行の先には「殺処分」が待っているのです。

飼い主のレオナードさんとジョアンさんは、愛するハンクを返して欲しいと懇願しますが、会うことさえ許されませんでした。

マイクロチップも装着し、去勢やしつけもきちんとおこなっているハンク。子供と遊ぶことも大好きでお利口な犬なのに、なぜ殺処分されなければならないのでしょうか。

この理不尽さと悲しみに押しつぶされそうになったものの、「Save Hank(ハンクを助けて)」というFacebookを立ち上げ、世界中にこの現実を発信しました。

そして、ハンクを取り戻すためには国を相手に裁判を行う必要があること。ハンクがピットブルではないことを証明すること。 そうすることで家族として再び暮らせることができます。

しかし、裁判費用は日本円で約200万円を超えるため、寄付を呼びかけることにしました。

その結果。

その結果、世界中から「ハンクを助けてあげられるなら」と目標額を超える寄付金が集まったのです。

ハンクの救済運動は世界中に広がり、多くの人たちがtwitterやインスタグラムでハンクが家に帰れるようにメッセージを発信してくれたのです。

メディアもハンクが強制連行された現実を報道し始めます。そして、あの「ディズニーランド」の電光掲示板にも「Help Save Hank」の文字が書かれ、救済運動に参加してくれたのです。

さらには著名人たちも動き、ハンクの救済に向けて30万もの署名が集まり、裁判の結果、ハンクは無事に家族の元へと帰ることができたのです。

こうしてハンクの命は無事に救われましたが、連行され救うことができずに殺処分されてしまった犬たちがいることも忘れてはいけません。

参照元:belfastlive

モバイルバージョンを終了