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スペインのサンタ・クルス・デ・テネリフェという町でスーツケースにピットブルが押し込められ道のゴミ捨て場に捨てられているのが発見されました。
犬は、内側から小さな穴を噛み開け、そこから呼吸していました。無事に保護されましたが、発見されるのがあと20分遅れていれば、ゴミ収集車によって回収され、助からなかったでしょう。
そして、この犬はスペイン語で奇跡を意味する「ミラグロス」と名付けられました。
救助の人たちが現場に到着する時、彼らはまずスーツケースに大きな穴を開け、中の犬が頭を出して呼吸しやすくしました。この作業はのちにとても重要なものとなります。
それは、スーツケースを壊して開ける作業が非常に難航していたためです。
ようやくスーツケースが空いてミラグロスを外に出そうという時、作業に当たった人たちは犬の体に複数の咬み傷があるのに気づきました。
怪我を負っていたミラグロスは獣医の元へと運ばれ、治療が開始されました。想像を絶する辛い経験をしてきたにも関わらず、ミラグロスは人間への信頼をすぐに回復していったと言います。
獣医によれば、負っていた傷から察するに、元の飼い主から相当ひどい扱いを受けていたことがわかりました。ミラグロスの人間に対する態度は少しぎこちなかったものの、傷は日に日に回復に向かって行ったのです。
この凄惨な出来事はスペインのメディアを通じて、大きな怒りの波を生み出しました。
そして、その後。
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