パピーミルとして多くの動物が暮らしていた最悪の現場。健康な動物は1匹も確認されなかった

パピーミルとして多くの動物が暮らしていた最悪の現場。健康な動物は1匹も確認されなかった

8月初旬、アメリカのミシシッピ川で子犬を求めカップルはある場所を訪れました。しかし、見学することができませんでした。

納屋や店舗など乱雑に広がるその土地のほとんどの場所が立ち入り禁止になっていたのです。子犬を求める客は、ブリーダーにお金をただ手渡すだけの仕組みになっていました。

その小さな子犬が獣医師のもとへ連れて行かれると子犬が今までどんな劣悪な環境にいたか浮き彫りになりました。子犬は病気によって重症でした。このことが決定打となり、ブリーダーに捜査令状が出されたのです。

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8月の2週目に子犬の購入者たちは警察を伴ってセナトビアの小さな町を再訪します。購入者たちは動物保護団体「Animal Rescue Corp(ARC)」のメンバーでパピーミルの覆面調査を行っていたのです。

そこで彼らを待ち受けていたのは胸が苦しくなるような光景でした。ARCの創立者スコットランド・ヘイズリーさんはこう語ります。

「その敷地内は隅から隅まで苦しんでいる動物で溢れ返っていた」

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そこには家や納屋、うさぎ小屋などありとあらゆる場所で動物が飼育されていました。鎖に繋がれた状態の犬たちもいれば、放し飼いのなっているものまで。他には、60羽もの鳥や七面鳥、ロバなども確認されました。

そこにいた全ての動物がひどい状態で健康なものは1匹もいなかったそうです。

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強烈な悪臭に覆われた納屋はもはや地獄絵図のようで、丈夫なマスクが必要でした。しかし、そのマスクをしてもあまりの悪臭に嘔吐してしまう職員もいたそうです。

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暗くてじめじめとした納屋は、床にウジがわいて、寄生虫が湧いている動物、毛が絡まりひどい状態の動物、尿で皮膚が焼けてしまっている動物など、そこにいたものたちは、生きることを諦めてしまったような様子だったと言います。

しかし、動物たちを納屋から外に連れ出した途端に、彼らの様子に変化が現れたそうです。おそらくこれが生涯はじめて外の新鮮な空気と日光を浴びた瞬間だったのかもしれません。

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参照元:thedodo

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