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アメリカのテキサス州に住むアシェリーさんの愛犬であるスパンキーはシェパードとチャウチャウのミックス犬。
ある日、体調を崩して食欲のなかったスパンキーを心配したアシュリーさんは、自身が働いている動物病院で診察してもらうことにしました。
そして、ショッキングな内容が告げられるのです。
「スパンキーはガンで余命いくばくもない。苦痛を味あわせるよりも早急にスパンキーには安楽死を勧めます。」
スパンキーがアシェリーさんの家に来たのは12年前。まだウィスコンシン州に住んでいた時のことでした。
シェルターから譲り受けた子犬だったスパンキーは大雪が降ると大喜びしていました。雪の中をいつまでも駆け回るスパンキー。しかし、8年前にテキサス州に引っ越して来てからほとんど雪を見ることができなくなったのです。
そこで動いたのがアシェリーさんの同僚と隣人たち。スノーマシンをレンタルし、アシェリーさんの自宅の庭でスパンキーのために雪を降らせたのです。
昔のように雪の中を走り回る力はありませんが、とても嬉しそうに雪を見つめるスパンキー。
「私が興奮しているのにびっくりしたかもしれないけれど、喜んでいるのは伝わりました。」
アシェリーさんはこう話します。
そして、スノーマシンを返却する前にアニマルセンターの犬たちにも夏の雪を楽しませました。
雪を見た翌日に、スパンキーを安楽死させる予定でしたが、獣医の都合でキャンセルすることに。そして、スパンキーに小さな奇跡が起こります。
食欲が出て、少しだけ走れるようになったのです。体内の出血を体が吸収すれば元気が出るかの可能性はあると獣医から言われていたので、これはある程度予想できたことでしたが、とても嬉しい変化でした。
「スパンキーが今幸せだと感じられていることが、何よりも幸せです。私たちがそれを奪うことはできません。少しでも長くスパンキーと過ごせることが何よりうれしい。
最後の時を思って悲しみにくれるより、その時が来るまで一緒に居られる時間を大切にしたい。」
それでも、スパンキーの余命はわずかと覚悟しているアシュリーさん。
愛犬を大切に思うアシェリーさん。そして支えてくれる周りの人たち。スパンキーが穏やかな最期を迎えられることを祈っています。
参照元:littlethings
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