カナダ・ビクトリアで散歩中のピットブルが側を通りかかった猫に襲われ怪我を負ってしまいました。
その日、被害に遭ったピットブルの飼い主さんは、同じ家で暮らす6匹のピットブルと一緒に散歩を楽しんでいました。そんな中、その猫は何の前触れもなく突然襲いかかってきたのです。
猫に顔を噛みつかれ繰り返し引っ掻かれ続けてしまったピットブル。しかし、ピットブルは決して猫に反撃するとことなく、我慢していたのです。そして、被害に遭ったピットブル同様、他のピットブルも猫に襲いかかろうとはしなかったそうです。
そして飼い主さんは猫を必死にピットブルから引き離し一命を取り留めました。しかし、顔には痛々しい傷が。飼い主さん自身も猫を愛犬から引き離す際、体に傷を負ってしまったそうです。
そしてその後。
その後、飼い主さんは動物病院へと愛犬を連れて行き、幸い傷は深くなかったので大事には至りませでした。しかし、心に傷を負ってしまったのか、それ以来、飼い主さんの側を離れようとしなくなったそうです。
治療を終え、猫の飼い主である男性と話し合いをし、治療を全額負担してもらっただけで、それ以上は何も要求しなかったそうです。
「私は猫が施設に送られたり、安楽死させられることを望んではいませんでした。それよりも、これ以上被害を受ける動物や人間が増えてほしくないという思いでいっぱいだったのです。」
こう話すピットブルの飼い主さん。
凶暴と言われ、飼育することを禁止する国や地域もあるピットブル。しかし、生まれながらに凶暴な犬はいなく、事件を起こしてしまう犬の根本には飼い主による飼育環境や飼育方法が大きく関わっています。
今回被害に遭ってしまったピットブルがこの出来事以来飼い主さんの側を離れようとしないのは、怪我を負ってしまった飼い主さんを守りたいという気持ちもあるのかもしれません。
参照元:boredpanda