フィリピン在住の少年、ケン(9歳)。彼には「飼い主のいない動物たちを保護するシェルターを作る」という夢がありました。
しかし、現実としてシェルターを作るには多くのお金が必要です。そんなお金を9歳の少年が工面できるはずもありません。
少年は「今はシェルターを作るのは無理でもできることをしたい」そんな思いから近所の野良犬たちの世話をしていました。
しかし、野良犬の身体はとても良好とは言えません。疥癬に侵されている犬の治療費すら、今の少年にとっては高額。
疥癬(かいせん)
無気門亜目ヒゼンダニ科のダニ、ヒゼンダニ(学名:Sarcoptes scabiei var. hominis)の寄生による皮膚感染症。湿瘡(しっそう)、皮癬(ひぜん)ともいう。知られている皮膚疾患の中で、掻痒は最高度である。
引用:wikipedia
それでも、ケンはせめてワンコたちとスキンシップをよくとり、心のケアに励んでいました。
ある日、ケンの父親が少年とワンコたちが一緒に写っている写真をインターネット上にアップします。それは、頑張っている息子のことを多くの人に知ってほしいという、親心からでした。
しかし、そのことが思わぬ方向へと進むのです。
なんと、世界中の人から寄付金の申し出があったのです。
わずか9歳の少年が持つ夢、そして今できる精一杯をしている少年の姿に多くの人が感動し共感をしたのです。少年も父親も驚きを隠しきれません。そして、2人は世界中の人に感謝の意を表しその申し出を受けたのです。
そして、ケンは仮設シェルター「ハッピーアニマルクラブ」を作りました。
この名前には、動物たちを幸せにしたいというケン少年の願いが込められています。
ハッピーアニマルクラブはシェルターと呼ぶにはまだ小さく、小屋程度の大きさですが野良犬だったワンコたちを雨風から防いでくれます。
そして、栄養のある食べ物を与え、治療が必要なワンコには治療を施す費用として使われました。
疥癬で皮膚がボロボロの状態だったワンコも、おかげですっかり元気な姿に。
そしてしばらくして
そして、しばらくして。彼が作っているものは新しいシェルターに使うもの。
以前は小屋程度だったハッピーアニマルクラブが今では立派なシェルターに。
1年という制限はありますが、運営していくための場所を借りることに成功した少年。
中にはたくさんの動物たちが住んでもストレスがないように広々とした空間が。
動物たちに幸せな家庭の中で暮らしてほしいというケン少年の願いからハッピーアニマルクラブは里親譲渡が基本。野生で暮らすワンコを保護し、健康になった上で里親さんに渡します。
少年の活動はこちらからご覧いただけます。
参照元:huffingtonpost