アパートの一室で73匹の猫を飼育放棄した老夫婦。その中には深刻な病を患い安楽死をせざるを得ない猫も。

アパートの一室で73匹の猫を飼育放棄した老夫婦。その中には深刻な病を患い安楽死をせざるを得ない猫も。

「猫たちは、長い間このような酷い環境の中に置かれ、相当ストレスが溜まっていたことでしょう。どの猫も去勢しておらず、部屋の中で交尾をしている猫もおり、後に仔猫を生んだ猫もいました。多くの猫にはノミがいて痩せ細り、免疫力も低下し健康状態に問題があったのは明らかです。部屋には換気設備が全くありませんでした。」

デイヴィッドとペネロペの2人は、アパートの強烈なアンモニア臭には全く気付いていなかったと発言しており、デイヴィッドは事情聴取の段階で「猫の飼育責任は自分にはない。義母が死に、妻が脚を骨折したので代わりに面倒を見ていただけだ」と主張した。

しかしその後、「あのアパートは多くの猫を飼うには不適切だったことは認める。健康状態が悪く資金不足でアパートをきちんとした状態に保つことができなかった。猫たちが苦しんでいたのなら申し訳なく思う」と陳述書に述べていたという。

4月5日、ボドミン治安裁判所でペネロペは「私は猫が大好きで、喜んで世話をしていました。猫は私の人生そのもの。猫たちのことは定期的に様子を見ていたけど、脚の骨折で世話をじゅうぶんにすることができなくなってしまって。しかも私の母親が亡くなるという不幸に見舞われてから、アパートの管理状態が悪化し猫が増え過ぎてしまったのです。あんな酷い状態になったアパートに家族どころか誰一人呼ぶことを恥ずかしくも思っていました。心が痛むし、こんな状態になることを望んでいたわけでは決してなかったのです」と語った。

ペネロペは法廷で、73匹の猫に適した環境を与えることを怠ったこと、猫の痛みや苦しみを防ぐための必要な対応や処置を施さなかったことについての罪を認めた。

デイヴィッドもペネロペ同様の2件に加えて、動物医院で猫たちにじゅうぶんな治療を提供しなかった罪を認めている。

その結果。

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