この保護された子猫の名前は「クロエ」。生後まだ6週間ととても小さい体なのに、その体はとてつもない痛みを抱え、耐え抜いていました。
どうやら虐待を受けていたらしいクロエの下半身は壊されてしまい、動かすことができない状態だったのです。その小さな体で前足を必死に動かしながら、いろんな物を触り、遊び、歩く回るのです。
獣医曰く「脚で踏みつけられたのだろう」と、後ろ足だけならず膀胱も壊れてしまっていたため自分で排泄することが出来ない体でした。
このままでは大人に成長していくことも難しいかもしれない。そんな言葉も聞こえてきましたが、それでもスタッフは諦めず「ある治療」を始めることにしたのです。
そして、それがきっかけで奇跡が起こったのです。その奇跡の瞬間がこちら。
新しく始めることになった治療。それは鍼治療。細い針を身体中に刺す治療法で実際に動物たちに施術することも多い方法。
「大丈夫。心配いらないよ」と支えられながら治療所を訪れたクロエ。
そして遂に鍼治療の初体験の日。日常生活で感じることのない異空間。そんなことにも負けずに治療を始めたクロエでしたが、そこでなんと奇跡が起きたのです。
その時の様子がこちら。
はじめは、歩くことすらできず全く動かせなかった下半身でしたが、鍼治療によって動くようになり、そして自分の体を支え歩けるようになったのです。
完全に下半身を引きずって歩いていたクロエが、自分の足で立てるようになるという奇跡。
その後も、経過は良好でクロエは自分の足を全て使って歩くことを覚えたそうです。
虐待を受け、とてつもない痛みに耐えてきたクロエ。「歩きたい」その強い気持ちとスタッフたちの祈りが奇跡を起こさせたのかもしれません。
参照元:lovemeow