スクラップを集めて生計を立てている76歳のウィリー・オルティスさんは、毎日家の近くの野良猫たちにご飯を食べさせています。
ウィリーさんはどんな天候にもかかわらず、22年間1日も欠かすことなく野良猫たちの世話を続けてきたのです。
毎日午後7時になるとウィリーさんは車にキャットフードを積んで、野良猫たちの元へと向かいます。そして、ウィリーさんが車から降りて声をかけると、たくさんの野良猫たちが集まってくるのです。
野良猫たちのご飯は全てウィリーさんが用意しています。ウィリーさんはスクラップを売って得たお金で大量のキャットフードを購入しているのです。
ウィリーさんが野良猫にご飯をあげ始めたのは1995年のこと。
ある日、お腹をすかせた野良猫が人に食べ物を乞う姿を見て、ウィリーさんはとても悲しい気持ちになったと言います。
「人々はみんな野良猫達を追い払っていました。その様子を見て、私は彼らを助ける必要があると感じました」
こうウィリーさんは話します。
ウィリーさんはその日から、野良猫たちを決して空腹にさせないと決めたのです。
そして現在。
現在、ウィリーさんは16のコロニーで合計68匹の野良猫たちにご飯をあげています。
ウィリーさんが世話をしている野良猫たちは、とても健康で栄養もしっかりととれています。ウィリーさんは野良猫たちができるだけ楽しい人生を送れるようにと、毎日欠かさず健康のチェックをし、病気の猫を発見すると、すぐに動物病院へと連れて行くそうです。
また、コロニーで新しい野良猫を発見した時は、不幸な猫をこれ以上不夜さsないために、去勢や避妊手術をし、元の暮らしに戻してあげます。そして、野良の子猫を見つけた時は、新しい里親を探してあげるのです。
そんな優しいウィリーさん。野良猫たちの世話を始める1年前に、1匹の茶トラ猫を救いました。それから23年が経ちましたが、猫はまだ元気に暮らしていて、いつも大好きなお父さんを抱きしめているそうです。
ウィリーさんの自宅は、集めてきたスクラップと大量のキャットフードでいっぱいです。
ウィリーさんは、毎朝スクラップを集める旅に出て、毎晩キャットフードと一緒に野良猫たちの元へと向かいます。その繰り返しがウィリーさんの人生です。そんな毎日の繰り返しの中に、心の底から幸せを感じているそうです。
参照元:Facebook