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アメリカ・アリゾナ州のとある場所から大量の犬猫が保護されました。その場所は建物でもない1台のトレーラーハウスでした。
そこには40匹もの猫と2匹の犬が暮らしていました。もちろん室内の環境は最悪なほど不潔で狭く、そして全匹が入れる状態ではありませんでした。
車外で生活している子たちも大勢いたといいます。そのトレーラーの外で暮らしていた猫のうちの1匹が「ラガディ・アン」でした。
ひと際目立ってやせ細っていたらがラガディ・アン。14歳にもなる成猫だというのに、その体重は生後4ヶ月の子猫ほどしたない1.8kgほどだったといいます。
本来あるべき体重の半分以下です。
生活環境は最悪で40匹以上もの動物たちが詰め込まれていれば当然と言えるでしょう。不潔で、まともな食事にもありつけない状態で、身体には全く栄養がなく骨と皮だけの状態。当然、病気も患っていました。
保護された当時、ラガディ・アンはひどい貧血状態でした。なので保護されたあとも当分の間、血液を受けなければならない状態でした。また、歯は腐っており、そのせいでさらに感染症を患うなどの負の連鎖が起こっていたのです。
とにかく一番の問題はその健康面。
骨がくっきり浮き上がった体をみて、その身体に健康を取り戻してあげたいと思ったのは施設のスタッフ全員同じでした。
欠かせない日々の身体測定。
ラガディ・アンの痩せ具合では、すぐにまともな食事を摂取していく事は安易なことではありません。しかし、スタッフの協力と何よりラガディ・アン自身の「食べたいと思ってくれる気持ち」のお陰で徐々に食事量を増やすこともでき、その顔には少しずつ丸みが出て来ました。
少しずつ身体に肉を付け健康的な丸みを取り戻していくラガディ・アン。あまりにもやせ細ってしまった身体では足腰を支える力もなく、まともに歩くこともできませんでした。
しかし。
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