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玄関先でしばらくの間、そんな風に楽しく過ごしていたところ、1匹のリスがラフールさんに近付いてきました。野生のリスが人間に近づいてくることはめったにありません。
すぐにラフールさんは、このリスが赤ちゃんのお母さんだということに気づきました。
赤ちゃんの様子を確かめるかのように、何度も何度も触れたりキスをしたりするお母さん。
そうして、お母さんはラフールさんの指にそっと触れ、それはまるで「助けてくれてありがとう」と、お礼を言っているかのよう。
もう一度ラフールさんに挨拶をすると、お母さんは赤ちゃんを抱え上げ、おうちへと帰って行きました。
その光景を見て、涙が止まらなかったというラフールさん。嬉しいのと寂しいのとで、喉に何かがつっかえたような気分だったといいます。
そして、それから10日後。
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