犬好きなら知っておいきたい!犬がニオイをかぐ時の理由と気持ち

犬好きなら知っておいきたい!犬がニオイをかぐ時の理由と気持ち

犬を飼っているご家庭では、飼い主さんが帰宅したら、愛犬が飼い主さんをニオイにやってきたり、飼い主さんの靴下などをかいだりすることはよくあるでしょう。

人と犬はまったく別の生き物で、優れた嗅覚をもった犬は周りの変化などをニオイでかぎ分け、安全なものか、危険がないかなどを察知します。

今回は犬がよく見せるニオイを嗅ぐ時の理由・気持ちをご紹介します。

散歩中の電信柱

自分の縄張りを脅かす犬が現れていないかの確認

犬は、自分の縄張りを主張するためにおしっこをして自分のニオイをつけます。このマーキング行為には、電信柱は格好の場所なのです。散歩圏内に知らないニオイをかぎとると、それがどんな犬のものなのか、鼻をきかせて情報収集します。マーキングは、一般にオスが行うことが多いですが、自分が発情していることをオスに知らせるために、メスがすることもあるようです。

外から帰宅した飼い主さん

付着するさまざまなニオイから飼い主さんの行動を調べている

もともとの飼い主さんのニオイに加え、服やバッグについたニオイから、飼い主さんが行った場所、会った人などを推測しています。汗、煙、湿気、香水、食べ物のニオイなどから、留守中の飼い主さんの行動はだいたい見抜かれています(笑)

ほかの犬の肛門や陰部

名刺を渡して情報交換しながら挨拶をしているようなもの

肛門や陰部は、その犬のフェロモンが出る場所。そのニオイをかぐということは、名刺を読んでいるようなもので、相手の犬の性別やおおよその年齢をはじめ、健康かどうか、メスなら発情期かどうか、自分より強いか弱いかなどを調べています。

初めて味わう食べ物

以前に食べたもののニオイと比較して、安全かどうか推察している

食べたことがないものには、徐々に鼻を近づけて、以前においしいと記憶したニオイ、またそれに近いニオイがしたら「食べても安全」と判断します。味にうるさい、やや神経質な小型犬などは慎重にニオイをかぎ、食いしん坊でお腹を空かせている大型犬などは、さほどニオイもかかずに飛びつく傾向にあるようです。

床や地面

ニオイをたどるのは本能。不安な気持ちを鎮めている場合も

犬が床や地面のニオイをかぐのは、「ニオイのもとを追跡したい」という本能の働きからです。過去に拾い食いでおいしい思いをした犬は、とくに探索したがります。また、不安を感じた時に、気持ちを落ち着かせようとしてかぐ場合もあります。

空気・空中

関心のあるニオイをかぎ分けおおよその方向や距離を測定

空中にも多くのニオイが漂っています。敏感に反応するのはおもに食べ物ですが、オスの場合、発情期のメスの存在も空中のニオイから察知するようです。

自分のウンチやオシッコ

排泄物のニオイで、体調かの変化を敏感にかぎ取っています

犬は人のように、ウンチやオシッコを「汚いもの」「悪臭」とは受け止めません。むしろ、進んで排泄物の臭いに変化がないかをかぎ分け、胃腸の具合に変わりはないかを確認しているのです。

ほかの犬のウンチやオシッコ

知っている犬のものか、健康な犬のものか、などがわかる

電柱柱へのマーキング同様、どんな犬がやったのかを推測してします。知らない犬のニオイの場合は、自分の安全圏が荒らされないか、警戒心を抱くことも。自分の排泄物同様、ほかあの犬の健康状態もここで把握します。

人の足元や口まわり

足の汗のニオイや口臭から、人の体調などを調べています

足はおもに汗のニオイ、口周りは口臭をかいで、その人の汗のかき具合や体調、食べたものなどを調べているのです。飼い主さんであれば、いつもと変わりないか、来客であれば、誰だろう、どんな人だろうと探っています。

人の洗濯物

洗剤に香りの中にも、飼い主さんのニオイを感じ取って落ち着いている

洗う前はもちろん、洗った後の洗濯物でも犬の鋭い嗅覚には、飼い主さんのニオイがかぎ取れます。とくに肌に直接つける下着やソックスのニオイは敏感なはず。大好きな飼い主さんのニオイをかいで安心したい気持ちの表れでしょう。

新しい敷物や洋服

生活圏内に知らないニオイがあることが不安なのでかぎまくる

テリトリー内に飼い主さんや自分のニオイがついていないものを見つけると、不安を覚えて入念にニオイをかぎます。そのあと、自分のものにしたいと思えば、マーキングや体をこすりつけて自分のニオイをつけますが、関心がなければ近づきません。

人のケガしている部分

腐敗臭に近いニオイや薬品のニオイに反応。中には病気を発見する犬も

炎症や細菌感染がある箇所は、腐敗臭に似たニオイや薬のニオイなどがするもの。いつもと違うニオイに興味を持ちながら、その人の変化にも感づき、不安に思うこともあるよう。なかには、尿のニオイから人の病気を見抜くように訓練された犬も。

いかがでしたでしょうか?

人は会話などのコミニケーションで周りの環境を察知しますが、犬はおもに嗅覚で感じ取っています。

散歩中や家の中などで、犬がニオイを嗅いでいたら、犬なりに環境の変化を嗅ぎ取ったりしている場合が多いのでそっとしてあげるといいでしょう。

いいね を押して
最新情報をいち早く受け取ろう!!