引越しで置き去りにされたピットブル。殺処分が迫るシェルターで涙を流しながら飼い主を待つ姿が人の心を打つ。

引越しで置き去りにされたピットブル。殺処分が迫るシェルターで涙を流しながら飼い主を待つ姿が人の心を打つ。

だが、ブルーは運命に見放されていたわけではなかった。

フェイスブックの動画を見た、ジェニファー・マッケイさんという女性が、ブルーを引き取ろうと、シェルターを訪ねてきたのである。

「(ブルーは)深く悲しみ、落ち込んでいるように見えました」とジェニファーさん。「他の犬は私と目を合わせてきて、しっぽを振ったのですが、ブルーは立ち上がりもせず、私を見に来ようともしませんでした。(こんな状態になっていたのは)とても悲しいことでした」

ジェニファーさんは今すぐにでもブルーを引き取って帰りたかった。しかし、新しい飼い主に引き渡す前に、適性検査をしなければならないと決まりがあった。

検査期間中、ジェニファーさんはブルーに会いにシェルターに通った。

頑なに元の飼い主を待ち続けるブルーだったが、その態度に変化が起こった。

二度目にシェルターを訪ねた際に、ブルーはほんの少しだけジェニファーさんに注意を向けたのである。まだ撫でさせはしなかったが、少なくとも、プレゼントされた新しいベッドについては気に入ったようであった。

その次にジェニファーさんが訪ねた時には、ブルーはとうとう立ち上がった。「まっすぐに私のほうへ来たんです!」

適性検査には丸一週間かかったが、それもやっと終わり、ブルーは正式にジェニファーさんに引き取られることになった。待ちに待った瞬間である。

そして、迎えに来たジェニファーさんに連れられて犬舎を出たとたん、ブルーの態度は劇的に変化したのである。

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