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そして3時間が過ぎたころ、ようやくボロ布を除去することに成功します。被毛の重さは2キロもありました。
しかし、ラグの皮膚にはノミに巣食われた傷跡ばかりか、ノミが数百匹も素早く走り回っていたのです。
自分の被毛の重さとノミでどれだけラグは苦しんでいたことでしょう。
多くの犬を見てきたスタッフも、この大きさの犬で2キロもの被毛をトリミングしたことはない、と語っています。
トリミングを受けている間、ラグの体には間違いなく痛みがあったにもかかわらず、彼はとてもお利口に静かに立っていました。
トリミングされたラグの顔には笑顔が見られるようになり、スタッフも一安心します。
しかし、治療を受けたラグの体は「ハートワーム(寄生虫・フィラリア)」にやられていることが判明します。
ハートワームに寄生された心臓や肺は次第に血管を巣食われ、循環不全を起こして死に至ります。
担当獣医によると、きちんとした治療を受けることで多くの犬は治癒することができるとのこと。
おそらく、ラグはこれまでに獣医の診察や予防薬すら受けさせてもらえなかったのでしょう。蚊の多い外で暮らす犬や野良犬たちは、常にハートワームの脅威にさらされています。
ラグは、ハートワームの治療を受けながら新しい家族を探しているそうです。
参照元:stories
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